6次産業化の市場規模と認定事業者数の推移 〜農林水産省のデータから考えてみた〜

 

6次産業化はどれくらい日本全国に広まっているのでしょうか?

 

取り組む人の人数は増えているのか?どれくらいの市場規模なのか??

 

農林水産省の発表しているデータを元に考えてみました。

 

出典:https://www.photo-ac.com/

市場規模10兆円を目指して

「日本再興戦略」の一環として2013に決定された「農林水産業・地域の活力創造プラン」において、政府は「6次産業化等の推進」を掲げ、「2020年までに6次産業化の市場規模を10兆円に増加」することを目標としています。当時(2011年)は1兆円程度だったため、それを7年で10倍にするという目標でした。

 

【農林水産省のHPを元に作成】

今年2月、その施策の実行状況についてのまとめがアップロードされました。それによると、2013年度の6次産業化の市場規模は4.7兆円、2014年度の市場規模は5.1兆円に増加したとのこと。前年度比で8.5%の増加となりました。

 

【農林水産省のHPを元に作成(端数切り捨て)】

2020年に10兆円にするためには、毎年10%程度の増加が必要です。

 

そのことを考えると、2014年から2015年にかけての成長は8.5%と鈍化しており、KPIの進捗としては進捗途上だと言えるでしょう。

 

具体的に行われている施策とは?

現在、政府は6次産業化に対して多面的な支援を行なっていて、5年以内の事業計画書「総合化事業計画」を申請して認定を受ければ補助金などの金銭的な支援や6次産業化プランナーからの総合的なサポートが受けられるようになっています。

 

総合化事業計画認定件数は2013年には1321件だったものが2017年9月現在2250 件にまで増加しています。

 

しかし農林水産省のデータによると、その進捗状況としては「事業計画に比べ遅れがあるものの事業を実行中」の事業者が62%に上り、計画通りに進められている事業者は全体の3割程度。

 

日本政策金融公庫のアンケートによると6次産業化の黒字化までの取組年数は平均で4.1年、同アンケートでは「資金的余裕や精神的な辛抱さが必要」と述べた事業者も多かったとのこと。

 

総じて、広まりつつある6次産業化ではありますが、その今後にはまだまだ課題があると言えるでしょう。

 


この記事を読んだ人にオススメ!

6次産業化のメリットとは?

 

関連リンク

農林水産省の6次産業化のデータページ